読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

GoTheDistance!ジェニファーの法政大学通信ブログ

法政大学通信ブログ by ジェニファー。法政大学通信教育課程・経済学部商業学科に2015後期入学(3年次編入)。試験やリポート、学習の内容と進捗状況、日々の気付きなど。Go the Distance!最後までやり遂げよう!

広告

レーガンは英雄か悪者か?

『トランプ大統領』の誕生が決まって以来、比較対象として再注目されている感のある、レーガン元大統領。

ロン・ヤス関係

レーガン、と聞いてアラフィフの私の脳裏に真っ先に現れるイメージ画像は、囲炉裏を前に、ナンシー夫人とともに変なちゃんちゃんこを着せられて、『ヤス』こと中曽根元首相にお茶をふるまわれている光景。

レーガン悪者説

近年、追加された情報としては、

等、レーガン悪者説多し。

最も偉大なアメリカ人

一方、こちらの本『レーガン - いかにして「アメリカの偶像」となったか (中公新書) 』によれば、レーガンは世論調査でケネディやリンカーンを抑えて『最も偉大なアメリカ人』に選ばれるなど、人々から敬愛されているという。

ただし、

レーガンは後年ほとんど崇拝の対象になったが、在職中には知性に欠ける元B級映画俳優と軽蔑され、危険なタカ派として、その政策やイデオロギーはしばしば激しい非難にさらされた。

この評価の激しい変動は、何なんだろう?

政治的変節と初のバツイチ大統領

レーガンは貧しいアイルランド移民の末裔として生まれ育ち、世界大恐慌の最中に大学を卒業して、地方のラジオ局にアナウンサーの職を得た。当然、彼はフランクリン・D・ローズヴェルト大統領とニューディール政策の熱心な支持者であり、父に倣って民主党員となった。

しかし、1960年代には、レーガンは富裕層に囲まれて共和党保守派の希望の星となり、やがて大統領になると、アメリカ政治の保守化を推進した。

レーガンの父はカトリックでアルコール依存症、母は敬虔なプロテスタントだった。

この二元性がレーガンの人格の根底にあり、父を反面教師としていたことが、権威、体制への順応や、保守派への傾倒につながった、というのがこの本『レーガン - いかにして「アメリカの偶像」となったか (中公新書)』の著者の見立てであった。

そして、大統領就任後のレーガンは、

『小さな政府』と『強いアメリカ』を標榜しながら、結果的には着任時の3倍に上る膨大な財政赤字を残し、ソ連との和解に着手し冷戦の終焉に貢献して、政権を去っていったのである。

なんだか、矛盾をはらみつつ、両極を行ったり来たりしているような印象を受ける。

ちなみに、歴代のアメリカ大統領の中で、離婚歴があるのは、レーガンただ一人(トランプ氏が2番目になる)なのだそう。それでいて、家族の絆を人々に説いたレーガン。

おもしろいエピソードとして、レーガンは学生時代、水難救助員のアルバイトをしており、その6年間にレーガンが独力で救助した水難者は77人にも上る。

時には、溺れていない人まで『救助』したこともあったそう。

レーガン本人は、救世主、ヒーローとしての自意識をもっていたのかもしれない。

レーガン流ジョーク

ラジオのスポーツアナウンサーとしてキャリアをスタートさせたレーガンは、政治家になってからも、機転や当意即妙の話術を発揮する。

本書に出てきた、レーガン流ジョークをいくつか。

◆大統領になる秘訣

「なぜ私が大統領になれたか、その秘密をお教えしよう。私には9つの才能がある。第一は卓越した記憶力、第二が、ええっと何だったかな

◆大統領は昼寝中?

大統領就任時、すでに69歳だったレーガン。高齢の大統領は毎日昼寝をとり、あまり働かないと批判されると、こう切り返した。

「緊急時にはいつでも私を起こすようにと命じてある。たとえ閣議の最中でも例外ではない」

◆命がけのジョーク

出色は、暗殺未遂事件(1981年)で銃弾を受け、瀕死の重傷を負った際の一連の言動。

担架で運ばれている最中に意識を取り戻したレーガンは、自分の手を握っていた看護師の女性に、「ナンシーには内緒だよ」とつぶやいた。

駆け付けた妻ナンシーには、「ハニー、頭を下げてかわすのを忘れたよ」

さらに、手術室に運ばれると、医師たちを見まわして、

「あなた方がみな共和党員だといいんですがね」

医師もそれにこたえて、

「大統領閣下、今日はわれわれ全員が共和党員です」(本当はその医師は民主党員だった)

ちょっとできすぎのエピソードにも思えるけど、生死の境にあってなお、こんなユーモアを発揮する胆力を見せつけられたら、たとえ自分とは政治信条が違っていたとしても、支持したくなってしまいそうだ。

一方で、映画俳優協会の委員長をつとめていた頃には、映画業界の共産主義者を、公聴会ではかばいながら、裏でFBIに情報提供していた等、老獪な一面も。

アメリカでは、膨大な数のレーガンの伝記が発行されているそうで、それもよくわかる気がする。

英雄か、はたまたワルモンか?

一筋縄ではいかぬ人物だからこそ、今なお人をひきつけてやまないのかも。

80年代のアメリカ経済と外交

本書『レーガン - いかにして「アメリカの偶像」となったか (中公新書) 』はもちろん、レーガンが主役だけど、後半は特に、アメリカ経済と外交について、くわしく語られているので、経済史の参考文献としてもよさそう。

個人的には、経済史Ⅰのリポートを書く前に読んでおくべきだった。

レーガン的四文字熟語

この本の中に、難しい四文字熟語がたくさん出てきたので、備忘メモ。(意味はgoo辞書調べ)

  • 毀誉褒貶(きよほうへん)
    ほめたりけなしたりすること。そしりとほまれ。また、ほめたりけなしたりする世評。世間の評判。
  • 鎧袖一触(がいしゅういっしょく)
    相手をたやすく打ち負かしてしまうたとえ。弱い敵人にたやすく一撃を加えるたとえ。鎧の袖がわずかに触れただけで、敵が即座に倒れる意から。
  • 捲土重来(けんどちょうらい)
    一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返すことのたとえ。巻き起こった土煙が再びやって来る意から。
  • 合従連衡(がっしょうれんこう)
    その時の利害に従って、結びついたり離れたりすること。また、その時勢を察して、巧みにはかりごとをめぐらす政策、特に外交政策のこと。

 

書籍情報

 

関連記事

リポート完成【経済史Ⅰ】

単位修得試験20161211

経済史の味変クルーグマン

ペリー来航-日本・琉球をゆるがした412日間

 

広告

 

広告